雑種の男の子を保護
2、3ヶ月前から近所を放浪していた子を保護するために、4月14日、動物愛護センターに依頼し石松家の敷地内に保護器を設置しました。
この子は野犬――ではなく、明らかに飼い主の元から逸走した子でした。
首輪をしたままで、しかも係留用ワイヤーの先端部分のナスカンがぶら下がっていたからです。
おそらく外飼いされていた子で、ナスカンの破損が逸走の原因だと思われます。
ペティオの首輪も、元の色がわからないほど色褪せ古びていました。
初めて目撃したのは1月頃だったと思うのですが、その時に愛護センターに逸走届が出ていないか確認しました。
しかし提出はなく、SNSでも犬を探している情報は見当たらず。
時系列が曖昧ですが、この頃、石松家の近くで「犬に逃げられたので探している」という女性に声をかけられました。
今思えばもしかして飼い主だったのかもしれません。
連絡先を訊いておかなかったのが悔やまれます……。
↑この女性を探しています!!↑
野犬と一緒に行動していたのを見て、保護することに躊躇いが生まれてしまったのは否めません。
ゴミ捨ての時に1メートルの距離まで接近できたこともありましたが、逃げ足が速くてとても捕まえられそうになく、保護は難しそうだという思いもありました。
もっと早く決断すべきでした。
4月に入り、再度愛護センターに逸走届の有無を確認、やはり飼い主は通報しておらず、どこから逃げてきた子なのかは不明のまま。
それでも、石松家の敷地内にも何度も現れていたため、夜、寝る前にごはんを置いておいたこともありました。
いつも朝には完食されていました。
意を決して、愛護センターに捕獲用の檻の設置を依頼しました。
捕まえられるかどうかはわかりません。
長い戦いになるでしょうし、仕掛け用のごはんが野良猫に食べられてしまうことも考えられましたが、根気強く粘ろうという思いでした。
その日の夜には保護できました。






こんなあっさり捕まるんかーい!
きっとお腹を空かせていたんだね……(;O;)
あまりの即落ちにその夜はほとんど寝られず(たぶんこの子も檻の中で寝られなかったと思う)、この子の処遇をどうするかすぐに決断を迫られました。
愛護センターに収容されると、飼い主が現れるのを待った後、譲渡適性があれば里親さんを探すという話でしたが、職員さんも先のことなど断言できるわけもなく、最悪の可能性もあるわけです。
そうなる前に石松家が引き出すという旨も伝えましたが、そこは事務的な手続きやら何やらで話が拗れそうだったので、それなら最初から石松家でお世話することにしました。
と言っても、3ヶ月間は拾得物扱いで正式に石松一家に加えることはできません。
手術も注射もダメと言われました。
去勢はともかく注射もダメなのか?
なぜか警察署の対応が高圧的だったのですが?(# ゚Д゚)
まあとにかく、そんなこんなで石松家で暮らすことになった雑種の男の子。飼い主を探すため、半径数キロ圏内の皆さんのご自宅へ聞き込みするつもりでいます。
最低限やれるだけのことはやったので、反応があるかしばらく静観します。



数ヶ月の放浪のせいか、ガリガリです。
体にはダニもついていました。
かなり臆病で、部屋の中で身動きすらしません。
寒い冬に震えながら、暗い夜に怯えながら生きてきた数ヶ月だったのでしょう。
野犬の友達が傍にいてくれたのは救いだったのかもしれません。
友達を奪ってしまったみたいで、その子には悪いことをしましたが……。
冬枯れの中、この子はまだ【春】を待っているのでしょうか?
きっと自分を迎えに来てくれると信じているのでしょうか?
名前を考えていた時、外は猛烈な雨が降っていました。
ですがそれは冷たい雪ではなく、先日降り注いだ雹でもありません。
この子の行く末がどうであれ、花を咲かせるような未来であってほしいという願いを籠めて、春雨という名前を贈ります。
それでも――この子を想う飼い主さんがつけてくれた本当の名前が知りたいです。
飼い主さんがどうか見つかりますように。

タルちゃん驀進中!


タルちゃんママさんからのお便りです^^
タルちゃんが10歳になりました!
おめでとう!
まだまだ楽しいことがたくさん待ってるぞ!
長生きしろよ~(^O^)/
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