虹色の命

あつまれSDGs! 2023

10月29日(日)に開催された桐生市のイベントに参加してきました。

予想以上の来場者数ッ!!
一人でやれるだけのことはやりました。
来年も開催されるならもう少し準備してから臨みたいです。

虹色の命

イベントのために用意した冊子、『虹色の命』
この冊子に籠めた想いというか、何を考えて作ったか、ちょっと記したいと思います。

読みにくい場合はこちらからどうぞ。

表紙

とある人物に依頼していた表紙絵。
フレンチブルドッグは亡き石松をイメージしたキャラクター、小松こまつ君(たった今命名)。

ギャラはなんかよくわからんお菓子を請求されました。
しかしクオリティーには満足しています。

目次

別になくてもいいんだけどあったほうがそれっぽいと思って挿し込みました。

命を歓べない世界…

冊子を作ろうと決めた時に、真っ先に思い浮かんだ「生まれて来ないほうが幸せなのではないか?」というテーマ。
繁殖場で働いていた一時期、子犬を見るとどうしても浮かんできてしまう歪んだ思考でした。
生まれて来ないほうがマシだと、そう思えてしまうほど劣悪な環境――それがパピーミル。

元ネタはサンホラの『生まれちゃいけない命…』

灰色の夢

繁殖場では、眠っている親犬を見る機会はあまりないです。
従業員が近くにいる時は、皆何かを期待して吠えているか動き回っているか……だから、寝息が聴こえてくることは稀です。
そして眠っている子を見かけると思うのです。
この子はどんな夢を見ているのだろうと。
せめて夢の中だけでも、幸せな想いをさせてあげたいのに。

独りでは渡れない橋

亡くなった子を埋葬する時、いつも思っていたこと。
この子達は誰と虹の橋を渡るのだろうか?
僕はマックスに会いに行きたいという想いで、この世界に飛び込みました。
草原でマックスが待っていると信じているからです。
ですが繁殖犬達は、いったい誰を待てばよいのでしょうか?

未来へ遺し伝うべきもの

遺伝病。
そもそも僕が犬の仕事を始めようと決意した、変性性脊髄症という病の存在。
愛犬と過ごして、犬のことを知った気になっても、実際に愛犬が発症して初めてその存在を知りました。
治す術も、防ぐ術もない呪い。
いや、防ぐ術があるとしたら、それは命の正しい繁殖を行うことだけ。
命を未来へ繋いでゆくために。

悠か遠い約束

死せる餓狼の自由を!!
元ネタはラ・フォンテーヌ寓話『狼と犬』

狼からしたら、鎖に繋がれてまで餌ほしさに人間に媚び諂う犬は、憐れな存在に見えるのでしょう。
魂の自由。
たとえ死んでも失いたくない矜恃。
しかし、犬には犬の矜恃があると思うのです。
犬が人間と伴に生きる道を選んだのには、何か理由があったのではないか?
悠か遠い昔、ヒトとイヌを繋ぐきっかけになった、とても大切な何かが……。

命を歓べない世界など在りはしない!

これを書かないとただ哀しいだけの冊子になってしまうので、テーマ的に必要でした。
「生まれて来ないほうが幸せなのではないか?」――この絶望を消し去るのは、実際は容易なことではないです。
僕は今でも、そう考えてしまうことがあります。
それでも、生まれて来る命を心の底から歓べる世界がいつか訪れたら、どんなに幸せかと思います。
生まれちゃいけない命、そんな《物語》など在りはしないと……

元ネタはサンホラの『生まれちゃいけない命など在りはしない!』

僕が【犬】という命、【繁殖犬】という命に抱く想いを、なるべく籠められるだけ籠めて作りました。
ただ、頭の中で思い廻らせているだけではこの現実は何も変わりません。
行動しなくては、実行しなくては何も叶わないので、少しでも前に進めるよう頑張ります。
生きてるなら燃えてやれ!

冊子の元ネタにもなっているSound Horizonの楽曲。
もうすぐ放送される『進撃の巨人』ファイナルの主題歌がLinked Horizonと発表され、今から楽しみにしています。
『最後の巨人』『二千年…若しくは…二万年後の君へ・・・』という楽曲らしい。

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保護犬シェルター【石松家】の管理人です。
サンホラとプロ野球が好き。

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