夜鷹はただ翔け昇る
譲渡会など纏めなければいけないことが多々あるのですが、仕事中にふと思い立ったので。
5日ほど前から、深夜に屋根裏で物音がして睡眠不足で困っています。
最初はカラスが屋根の上で遊んでいると思い（実際その日は早朝からずっとカラスが屋根上を歩き回っていて、爪の音が響いていました）、カラス除けを吊るして対策したのですが、翌日大雨にも関わらず天井から物音が続いたので、おいおいこんな雨の中でもカラスさんは屋根上で遊んでるのかなぁ！？ と驚いたのですがそんな訳はなく、屋根には誰もいませんでした。
やはり何者かが屋根裏に潜み、家賃も払わず居座っていることは確定的に明らかであるのです。
悪よ去れ！ 悪・即・斬！
姿を確認していないのですが、おそらくネズミだと推測し、いろいろ準備しました。
燻煙剤を使い、超音波発生装置を屋根裏に設置したところ、昨夜は物音がしませんでした。
久々に熟睡できました。
そして今日の仕事中、ふと思ったのですが――
ネズミさんも必死に生きてるわけだし、別に殺さなくてもいいんじゃね？
まだ家に被害があるわけでもないし、繁殖しているわけでもなさそうだし、もしかしたら迷い込んだだけかもしれない。
早朝に屋根裏を覗き込んだら小さな隙間がいくつかあったので、自由に出入りできるのだと思います。
（スズメバチに巣を作られるほうがよほど脅威）
話は飛躍しますが、僕はヴィーガンではないので牛や豚や鶏を食べます。
美味しいからです。
不味かったら食べません。
ですがもし、栄養や食感、味がほぼ同じで何の悪影響もない代替食が安価で手に入るなら、もう肉は食べないでしょう。
食べずに済むなら、僕は食べない選択をすると思います。
それが人類という種の自然の摂理に反することだとしても、手の届く範囲にその選択肢があるのなら、そうします。
宮沢賢治の『よだかの星』を知っていますか？
こんな場面があります。
また一疋の甲虫が、夜だかののどに、はいりました。そしてまるでよだかの咽喉をひっかいてばたばたしました。よだかはそれを無理にのみこんでしまいましたが、その時、急に胸がどきっとして、夜だかは大声をあげて泣き出しました。泣きながらぐるぐるぐるぐる空をめぐったのです。
宮沢賢治『よだかの星』
（ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。ああ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。いやその前にもう鷹が僕を殺すだろう。いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。）
『よだかの星』は単なる厭世自殺の物語でしょうか。
否、これは戦いの物語なのです。
好きなアーティストがこの物語を題材に楽曲を作ったので、昔『よだかの星』をかなり読み込んだ時期があります。
「進撃の巨人」で有名な『紅蓮の弓矢』も、実は宮沢賢治の『よだかの星』から着想を得て生まれた歌なんですよ～！（厄介なファン）
大して賢いわけでもない頭で、あれこれ考えるけれども……行き着くのは、いつも「命」です。
考えれば考えるほど、最終的な着地点は「命」なのです。
仕事中、ふと思いました。
毒餌を買ってきたけれど、殺す必要はないよなあ……と。
近頃よくニュースになる熊だって、森から出てこなければ殺す必要はないはずです。
共生はできなくても、共存はできる。
ネズミと共生する気なんてさらさらありませんが、互いに迷惑にならないように共存できればいいよね。
不法侵入も今回だけは大目に見てやろう。
よって、燻煙剤と超音波による忌避効果だけでご退散願います。
自分の星にけえれ！
ここまで書いて、我に返る。
俺は長々と何を書いているんだ！？
群れた奴らが噂する 悪意の風に曝され 夜鷹はただ翔け昇る
VANISHING STARLIGHT『よだかの星』
死んでもいい 生きてるなら燃えてやれ！
ゆう君とくろごま君
ゆう君（元・チェリー）、よかったね～；；
くろごま君（元・虎太郎）も可愛い名前をもらって、毎日が新鮮だろうね～^^
わんだん邸さん、ありがとうございました！
いただきましたご支援に関しましては次回、ご報告致します！
もう少々お待ちください！m(_ _)m
追記：ついに敵影を捕捉
なんで入ってきてしまったんだ！
一瞬しか見えなかったけど、あのデカさは自力で追い出すのは不可能だ！（涙）
殺したくないけど、とても燻煙剤とか超音波でご帰宅いただけるレベルの大きさではない。
というわけで業者に依頼することにしました……。
でも、駆除と言っても基本追い出しみたい……だけどどうやって殺さずに追い出すんだろう？
自分で山の中に帰ってくれないかなあ。
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