クラウドファンディング(継続寄付)のご報告
2024年7月19日(金)より、READYFOR様にてクラウドファンディングの常設型プロジェクトを開始致します。
石松家の活動を続け、不幸な命を1頭でも減らすために、何卒ご支援賜りますようよろしくお願い致します。
石松家のこれまで
2023年5月に始まった石松家。
当初は本当に一人での活動でした。
朝、わんたちのお世話をし、昼は外で仕事、夜に帰ってきてわんたちのお世話。
日中、わんたちは当然留守番で、活動資金も稼がないといけないし、このままだと里親さん探しどころではないと危機感しかありませんでした。
ボランティアさんを募ったところ、ありがたいことに日中お世話を手伝ってくれる方が集まり、活動開始から半年ほど経つ頃には里親さんとのご縁が繋がることも増え始めました。
しかし、その間にも多くの命が、保護が間に合わずに喪われてしまいました。
助けられたはずの命でした。
救いたかった命でした。
外の世界を目にすることなく、生まれて来た意味も、幸せも、歓びも、何一つ知らぬまま――たくさんの《在るべき犬生を送れない哀しい命》が死んで行きました。
無力感はシェルターを始める前よりもさらに降り積もり、自分の情けなさを嘆くばかりです……。
継続寄付を始める理由。
あの子達を救うためには、どう取り繕おうと、運営資金――お金が必要です。
1年間、ボランティアさんの力を借り、仕事をしながらシェルター運営をしてみて、「これでは意味がない」と痛感することが多々ありました。
保護依頼を断り、レスキューを見送り、助けられたはずの命を助けられませんでした。
SNSでは保護団体や愛犬家の方々が、震災でつらい目に遭っているわんたちを助けるべく奔走していますが、今の私は指を咥えて傍観することしかできません。
何のためにシェルターを始めたのか?
改めて、自らに問い直します。
やれることは全てやろう。
一人の力には限界がありますが、それを理由に諦めるのは甘えだと痛感しました。
やれるたけのことは、やろうと思います。
在るべき犬生を送れない不幸な子のために、そして同じ想いを抱く誰かの力になるために、このたび手を挙げさせていただきました。
継続寄付のお願いと、お金の使い途
シェルターの運営は、私の仕事の収入と寄付金で成り立っています。
今まで賜りました寄付金は、主に医療費と搬送にかかる交通費に使わせていただいております。
それ以外の、光熱費や施設の維持費、環境整備費などは私の収入と貯え、ボランティアさんのご支援で賄っていました。
古民家であるため老朽化により修繕がたびたび発生し、わんたちが暮らしていればそれだけで少しずつ施設が傷んでいきます。
このたびの継続寄付では、これまでの医療費や交通費以外にも使途を拡大させていただきたく思います。
もちろん、私の個人的な用途には一切使用致しません。
全て保護犬シェルターの活動費に充てさせていただき、これまで通り収支は全てブログで報告致します。
例えば光熱費ですが、最も大きいのはやはりエアコン代です。
そしてタオルや毛布を洗濯する回数が多いため、水道代(冬季はガス代も)にも頭を悩ませています。
その他、施設の修繕費、工費など、運営に関わる諸経費にも使用させていただきたく、お願い申し上げます。
・電気代 1.5万~3万円程度(季節による)
・水道代 2ヶ月で1万円弱程度
・ガス代 現状、冬季以外ガスは管理人の入浴や食器洗いにしか使用しないため使途には含みません(わんたちのシャンプーに費やすガス代がいくらなのかを計算するのは難しいため)。
・フード代 一部、糖尿病ケアのフードも必要です。
・ほか、医療費や交通費、修繕費など、シェルターを運営してゆくために必要な費用
石松家のこれから
また、シェルターとして将来的に実行したい目標があります。
・運動場の整備(舗装・屋根)
・新たな犬舎の造設
愛護センターからの指導で、衛生的に懸念があるとして、運動場は水で洗い流せるような地面が望ましいとのことです。
また、それに伴って屋根も必要との指摘を受けました。
雨の日も庭に出せるよう、屋根もなるべく早く取り付けたいと思っております。
お世話になっている業者の方に軽く尋ねたところ、木の伐採も含めるとやはり100万円は優に超える額が必要で、実行できるのはまだまだ先になりそうです。
石松家の周辺では、当たり前のように野犬が群れで生息しています。
人間に危害を加えてこない限り、行政も積極的に捕獲はしない方針のようです。
私としても山生まれ・山育ちのノイヌを無理に捕まえようとは思いませんが、怪我を負った子、ましてや捨て犬は別です。
先日、埼玉で自ら繁殖犬を手にかけた業者が逮捕されるという事件がありました。
「生かしておくと経費がかかる。責任を取るつもりで殺した」と供述したとのことです。
……直接的に殺しはせずとも、同じような理由で繁殖業者によって捨てられる繁殖犬は、たくさんいると考えられます。
捨てられた小型犬やシニア犬は、山の中で生きて行けないでしょう。
間接的に殺しているのと同じことです。
自分の手を汚したくないという卑怯さを考慮すれば、より悪質だと思います。
飼い主が名乗り出てこない迷い犬は、もしかしたら繁殖業者によって意図的に捨てられた犬の可能性が大いにあるのです。
そしてそういった事例は、高齢化により廃業する業者が多くなるこれから先数十年、さらに増える恐れがあります。
私の元にもわずかではありますが、保護依頼の連絡があります。
困った依頼もありますが、ほとんどは「野犬が怪我をしている」とか、「可哀想な飼い犬がいる」とか、犬達を痛切に思ってのご連絡です。
しかし私は、それらを断腸の思いでお断りしてきました。
現状、受け入れる余裕がないからです。
しかしその現状を打破できなければ、シェルターの存在意義がありません。
助けたいのは、パピーミルの子達だけではない。
哀しい命を、いつでも保護できるような態勢を整えたいと思っています。
いつかシェルターなんて必要のない世界を
極論を言えば、保護犬シェルターなんて存在するのがおかしいと思っています。
已むに已まれぬ事情で不幸になってしまったわんたちを保護することは必要ですが、今世の中に溢れている保護犬達が背負う「事情」は、人間のエゴによるものばかりです。
命を正しく尊重する世界であれば、保護犬シェルターなんてなくても問題ないはずなのです。
悲しいことに、今の世の中はそうではありません。
保護犬シェルターは、今はまだ必要です。
その日が来るまで――私が生きている間は難しいかもしれませんが――世界から保護犬という概念がなくなり、全てのわんたちが在るべき犬生を送れるようになる日が来るまで、私は残りの人生を懸けて足掻きたいと思っています。
シェルターを始めてから保護活動をやめようと思ったことは、一度や二度ではありません。
やはり自分には無理なのかもしれないと、何度もやめてしまおうかと悩みました。
ですが夜ごと瞼に浮かぶのは、ボロボロになって死んで行ったあの子達の表情です。
パピーミルで勤務していた時――助けられなかったあの子の顔が、外に連れ出せなかったあの子の瞳が、冷たくなったあの子の感触が、土をかけられ見えなくなってゆくあの子の亡骸が、灼きついて離れないのです。
知ってしまったからには、もう知らなかった頃の自分には戻れません。
だからどうか、私の残りの人生をわんたちのために使わせていただきたく、ご支援、ご協力賜りますようよろしくお願い致します。
群馬県に、皆様とつくり上げる保護犬シェルターを。
まだ始まったばかりの活動です。
私一人では到底叶えられない願いですが、皆様と伴に救いたい命がございます。
何卒よろしくお願い致します。
汐がカイロプラクティックを体験
先日、譲渡会でお世話になっている香慕茶さんで、ドグタウン工房さんの平井萌波先生に汐を診ていただきました!
先生、香慕茶さん、ありがとうございました!
汐は里親さん募集中です!
支援金収支報告
上述した通り、賜りましたご寄付は今回よりシェルターの運営費用として使用させていただきたく思います。
今後もこちらでご報告致しますので、ご確認いただければ幸いです。
前回のクラウドファンディング(白夜の医療費)について
白夜の医療費プロジェクトでご支援いただいたお金の入金を確認致しました。
ご協力、誠にありがとうございました。
ややこしいかもしれませんが、このお金に関しましてはインスリン購入など、白夜の医療費に使用した際のみ個別にご報告させていただきます。
白夜の体調は安定しており、少し太ってしまったため現在ダイエット中です;
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