18日(土)に、チャウチャウ♀の歩花を東京にある「わんだん邸」へと搬送しました。
5月に【石松家】を立ち上げた当初から我が家で一緒に暮らしてきた歩花。
早いもので、あれからもう半年が過ぎました。
この半年間、僕が里親さんに託した子は皆、譲渡金不要のいわゆる「丸投げ」の子です。
病院にも連れて行けず、繁殖場からそのまま里親さんの元へ搬送し、お世話をお願いしました。
本当に頭が下がる思いです。
一方で、団体で管理している子達――歩花や汐、美鳥達の里親さんは未だに見つかっていません。
ひとえに僕の力不足なのですが、石松家で長く過ごすことは、あの子達にとって理想的な状況ではありません。
犬の命は短い。
その蝋燭の灯は、人間の何倍もの速さで短くなっていきます。
だからこそ断腸の思いで、歩花を東京のシェルターに託すことと致しました。
ここにいるより、東京のほうが遥かに里親さんを探しやすいからです。
↑衰弱していた時の歩花。
歩花は4歳の時に子宮の病気を患い、見放されてしまいました。
代わりはいくらでもいるからでしょう。
子宮を取りさえすれば治る可能性が高いにもかかわらず、ギリギリまで投薬で治そうと粘り、悪化させてしまいました。
背骨が浮き出るほどガリガリになり、それなのに腹部はパンパンに膨れ上がっている状態。
子宮に膿が溜まり、多飲多尿で寝床のバリケン内は常にびしょ濡れ。
僕は歩花の命がもう長くないと悟り、せめて最後だけでもと、外に連れ出してあげました。
画像はその時のものです。
衰弱し自らの死に感づいていたのか、歩花は一歩も歩きませんでした。
それまでにも、助けられなかった繁殖犬を何頭か看取ってきたので、僕もこのままでは歩花は遠からず死んでしまうとわかっていました。
けれどオーナーを説得できない限り、どうすることもできない……。
そんな折、心優しい従業員が自費で高額の手術代を支払い、歩花に手術を受けさせたのです。
見事復活を果たしたあの子は、あっという間に元気を取り戻し、しかし行き場がなくその後2年間の飼い殺し状態を経て、医療費を肩代わりした団体が歩花を引き取ったのです。
そして2023年5月、歩花は僕の家にやってきました。
団体が管理している子達の医療費等は団体が負担しているため、譲渡金の設定なども団体のルールに即して活動してきました。
しかし、次に保護する子から、石松家は石松家で医療費等を負担し、譲渡金も僕が決めて活動していきます。
汐、美鳥、大吉、鉋、若火は団体が決めた譲渡金設定で里親さんを探しますが、金額が金額なので、やはり東京で呼びかけたほうが見つかりやすいと思います。
実績も違いますしね。
そのため、次は黒柴の鉋が東京のシェルターに引っ越す予定です。
もし若火と鞠々の里親さんが決まれば多少余裕ができるので、繁殖場で、今この瞬間も、気温一桁の中寒さと戦って朝陽を待っている先の短いシニア犬を、迎え入れようと思います。
その子は僕が病院に連れて行って、避妊・去勢は先生の判断を仰ぎますが、然るべき処置はしてもらいます。
今考えているのは、「医療費+交通費」は最低限いただきたいのですが、可能な限り譲渡金を低く設定し、どんどん里親さんに託せる状況にもっていける環境作りを進めることです。
そのために譲渡会を定期的に開きたいのですが、もう冬なので、春までそれは一旦保留にして、SNSなどでもっと積極的にアピールしていきたいです。
僕の少ない貯えが尽きる前に、なんとか形にしていきたいと思っています!
( *˙︶˙*)و
最後に。
歩花に幸あれ!!
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