チャウチャウの♂の子を保護しました
地獄の門
「人間だって同じだ
手塚治虫『火の鳥・未来編』
どんどん文明を進歩させて
結局は自分で自分の首を絞めてしまうのに」
「でも今度こそ」と火の鳥は思う
「今度こそ信じたい」
「今度の人類こそきっとどこかで間違いに気がついて…」
「生命を正しく使ってくれるようになるだろう」と……
2月2日に、チャウチャウの♂の子を繁殖場より保護しました。
2015年12月生まれで、およそ9年間を繁殖犬として狭い檻の中で生きてきました。

この子が生きてきた世界の全て。

鹿児島県のおそらく繁殖業者の元で生まれたこの子は、その後ペットショップで商品として売られていました。
売れ残っていたのか値引きされ、買い手が現れるのをただ待つ子犬時代だったのでしょう。
そしてついに訪れたその日、この子は運命の家族と出逢い、幸せな犬生を歩み始めました!
――残酷にも、この子に幸せな物語は与えられませんでした。
ついに訪れたその日、この子は繁殖業者に買い取られました。

「ペットショップで売れ残っていたわんちゃんを迎え入れました!」
――こんな話を、SNSでも見かけます。
ペットショップの生体販売の是非はともかく、売られてしまった以上、誰かに買ってもらわなければなりません。
だからそれ自体は、とても心温まる話だと思います。
売れ残った子もようやく誰かに買われ、ペットショップを抜け出せる。
買われさえすれば、その子は幸せを掴み取れる――
しかし、それすらもこの子には叶わぬ幻想。
幸せに向かって開かれたはずのペットショップの自動ドアは、9年にも及ぶ地獄へと続く門でした。
買うほうも買うほうなら、売るほうも売るほうです。
いずれ消えゆく命が、いずれ消えゆく命を正しく使わない限り、いつでもどこでも、地獄の門は突然開いてしまいます。
その殻を破ってきた理由
この歳になって、初めて手塚治虫の『火の鳥』を読みました。
いやー、手塚治虫は天才ですね。
あの時代にあの作品を生み出せるのは、天才としか言いようがないです。
文明を発展させた人類は、間違った進化を果たしたのか?
人類は、生命を正しく使えているのか?
いや――
火の鳥がこの世界をどこかから見ているのであれば、嘆き、落胆していることでしょう。
そして今度こそと願うのです。
卵から生まれて来る雛鳥が、命を在るべき形として使い大空へと羽ばたいて征くように、全ての命が在るべき生を歩む進化を果たすことを。
今やヒト科ヒト属は私達ホモ・サピエンスしか存在せず、他種は絶滅しました。
新たな種がこれから誕生することはもうないため、そういう意味での「進化」は起こり得ません。
では私達は、種が滅ぶまでただ命を消耗し続けるという「進化」の道を辿るのか?
それとも、命と正しく向き合い、新たな「進化」の道を選ぶのか?
殻を破ってきた雛鳥は、命を正しく使うこともできぬまま、鳥籠の中で9年も耐えてきました。
鳥籠の中の空は、彼には狭すぎる。
何のために、その殻を破ってきたのか。
彼にその理由を、その意味を、もう一度思い出してもらいたい。
この世界には、自分が生まれて来るに足る憧憬があったのだと、知ってもらいたい。
玉悟という新たな名前を翼に変えて、鳥のように羽ばたいて行ってほしい!
玉ちゃんの本当の戦いは始まったばかりです!
羽ばたく命達




屋根の工事に関しまして
庭の屋根の取付工事は現在、進捗率50%ほどなのですが、業者の方が体調不良で入院されまして、作業を中断しております。
完成のご報告は今しばらくお待ちくださいませ。
尊いご寄付

お世話になっている方のご息女様からご寄付を賜りました。
自分が小学生の頃、果たして不幸な動物達を想い胸を痛めたことがあったでしょうか。
どうぶつ奇想天外で、動物達の不思議で可愛い一面を頭空っぽにして見ていた記憶しかありません。
しかも悲しむだけでなく実際に行動に移すなんて……。
本当にありがとうございます!
洗濯機を買わせていただきました


皆様からのご寄付で、洗濯機を買わせていただきました。
新品だと8万円くらいの超美品が5万円で売っていたので、こちらを購入致しました。
1日に最低2回、だいたい3回、多いと4回は洗濯しているので、大変助かっております(涙)
ありがとうございました!

自由の翼
鳥は飛ぶために その殻を破ってきたLinked Horizon『自由の翼』
無様に地を這う ためじゃないだろ?
お前の翼は 何のためにある
籠の中の空は 狭すぎるだろ?
コメント