2023年12月12日未明、ウィペット♂のベルサリウスは虹の橋の袂へと旅立ちました。
合っているかどうか信用できない血統書によれば2009年5月5日生まれなので、14歳7ヶ月の犬生でした。
迎え入れたのが2022年12月3日なので、伴に過ごしたのは1年ほど。
この1年間は、今思えば奇蹟のような日々でした。
繁殖犬として13年間檻の中で暮らし、ついには寝たきりになり褥瘡もできてしまったサリウス。
最後くらいはイエイヌとして死なせてあげたい――その過酷な犬生に小さな幸せを贈りたいと願い、僕はサリウスを衝動的に連れて帰りました。
きっとあの時、サリウスの銀色の砂時計は一瞬ひっくり返って、零れた砂が巻き戻ったのかもしれません。
何やらスピリチュアルな話ですが、あの状態のサリウスがまさか立ち上がれるようになって散歩までできるようになるなんて、それはもう奇蹟としか言いようがないのです。
そしてその奇蹟を手繰り寄せたのは、倒れても、また倒れても、何度でも立ち上がろうと戦った、サリウスの生き様にほかなりません。
すごい奴だ、お前は。
前回の記事を書いた翌朝、サリウスは既に旅立った後でした。
同じ境遇で育ち生き抜いてきた、戦友である15歳の倉之助と流星が傍にいてくれました。
ありがとう二人とも。
サリウスは、果たして虹色の夢を見られたでしょうか?
次に会う時、訊いてみたいです。
それまでその草原で、どうか仲間達と伴に待っていてほしい。
ありがとう。
また会おうぜ!
ボランティアのTさんのご友人と、前橋市の犬好き様から支援物資をいただきました。
そしてボランティアのTさんからご寄附をいただきました。
大切に使わせていただきます。
ありがとうございました。
コメント